瀬宮の球拾いブログ

エンジニアだったはずが、みんなにヘイストかける方がチームに貢献できた男のブログ

戦略と機動によって勝利する。

イギリスのフラーという人がその昔「相手を打倒(Defeat)することによって勝つことよりもManeuver(戦略、機動)によって勝利するべき」みたいな事を言っていました。
直訳すると「愚者は打倒によって勝利を得ようとするが、賢者はManeuver(戦略、機動)によって勝利を得ようとする」なのですが、意味的には合っていると思います。

事例としてはGoogleが「フィンランド打倒プロジェクト」として全力で検索と広告を押さえに行った事例が最も当てはまると考えます。実際にGoogleは検索と広告を制覇し、仮想敵だったフィンランド、すなわちマイクロソフトをかなりの期間、圧倒しました。
あの時点において検索と広告はオセロでいう「四隅」のような「ここを取れば圧倒的に有利に戦いを進められる場所」でした。

ところがオセロでいう「四隅」は現実のビジネスでは明示されません。どちらかというと重要な場所が動的に形成される囲碁に近いものがあると思います。強い場所とはどこかを見定める観察眼は必要です。観察眼を下支えするのは、過去の経験や定石、棋譜から学んだ知識と経験です。
しかも重要な場所は複数あるため、より重要で、かつ争奪戦に勝利できる強い場所を複数の選択肢から選択できる能力と、その前の選択肢を作り出せる能力が、プロダクトをマネージメントする上で重要と私は考えています。