瀬宮の球拾いブログ

エンジニアだったはずが、みんなにヘイストかける方がチームに貢献できた男のブログ

なぜスクラムの経験がない人間ほどベロシティに固執するのか?

チームにおいて「スクラムを導入しよう!」という機運が盛り上がることはよくあることだと思います。
またそういう状況において、主導者がスクラムの経験者、特に導入経験者であることがあれば非常に運が良いでしょう。

しかし逆に、主導者が経験がなく、特に本を読むこともなく、熱意先行型であるケースもあると思います。
こういったケースにおいて、往々にしてあるのが「ベロシティ」を「生産性」と捉えてベロシティの前スプリント比xx%アップ!というような、営業チームのような目標を掲げてしまうケースです。

経験豊富な人間に聞くまでもなくアンチパターンど真ん中です。
しかしなぜか繰り返す人間は後を絶ちません。

このケースはなぜ起きるのか?っていう話を友人たちとしました。
議論の結論から言うと、この手の人間は
・「生産性を上げたい」と漠然と思っていて
・それでいて生産性指標を計算したこともなく
・生産性という言葉の意味と効能もあまりよく知らない
タイプが多いです。

彼らは 「ベロシティ」 という生まれて初めて見る「生産性(に見える)」指標に興奮し、そこに固執してしまうのだろう。
知識がないからベロシティを拡大する弊害もわからないし、無意味な指標を「生産性」と呼ぶことを経験者がどれほど忌避するかもわからない。
だから止めることができないのであろう。
という結論でした。

過去に見たベロシティ中毒の患者たちは、確かに上記の条件を満たしていたように思います。